漫画レビュー:『めしにしましょう』
最近読んで面白かった漫画。
わざわざ紹介せずとも既に話題になっているというか、マイナーな漫画な枠ではなくて有名な漫画と言ってもいい感じの漫画。
漫画家のアシスタントが主役。漫画を描いている現場でめしを作って食べる、という漫画。
最近、料理漫画が多い印象があるのだけど、それらとはある意味一線を画すとんでもない漫画。
料理漫画を適当に分類すると、(1)異世界物、(2)普通の料理、(3)変わった料理、あたりに分類した。
(1)異世界物
これは異世界に現代料理を出すものと、異世界を舞台にするものにさらに分類が出来る。
前者だと異世界に現代日本の居酒屋を開く『異世界居酒屋「のぶ」』なんかがアニメ化したらしく有名。
異世界テンプレな中世ヨーロッパ的な世界を舞台に現代日本で食べられる料理を出していき、ある意味で料理で無双していくという感じの話になる。
後者の代表は『ダンジョン飯』あたりか。
異世界に生息する生物を調理して食べる、という話。異世界=ファンタジーが基本で、ファンタジー生物の生態まで踏み込んで設定が作り込まれていると魅力的。
他には『空挺ドランゴズ』なんかも伸びてきている。
(2)普通の料理
おおよそほとんどの料理漫画をここに分類してしまう。
作っている料理は敢えて作り方を書かずとも作れる物が多く、この分類は登場人物の食べた時の美味そうな表現やストーリー、うんちくなど普通の料理をいかに普通じゃないように見せるか、というのがポイント。
最近だとジャンプの『食戟のソーマ』なんかはジャンプらしい熱のあるストーリーと少年誌らしいエロで面白くなっていると思う。
(3)変わった料理
今回紹介している『めしにしましょう』を入れるために作った分類。
他にあまり思い浮かばなかったのだけと、一つあげると『サチのお寺ごはん』。
OLが日々に悩みながらお寺で相談しつつ、精進料理を作って食べる。
ストーリーとは置いておいて、毎回精進料理を作るところに価値がある。
精進料理なんて食べたことも作り方も想像も出来ない。例えば、大豆で出汁をとった味噌汁なんかが出てくる。
さて、そんなわけで適当に分類したのだけど、『めしにしましょう』の何が変わっているかというと、とりあえず以下のブログを読んでください。
カツ丼を作って食べたという話なんだけど、肉が…どういう大きさだ。
このブログ、『めしにしましょう』の作者のブログである。
いくつか見ていくとこの人はなんだかとんでもない大きさのめしばかり作っている。
漫画ではこれら、作者が実際に作っためしが出てくるのだ。
どれもこれもうまそうというか、強そう。
食べたい。
人を驚かせるようなめしを食べたい人はぜひ読んでみると良いと思う。
5月31日まではKindle版1巻が無料だったと思うので興味があればどうぞ。